映像制作における「パン」とは?撮影技法の内容と注意点

テレビや映画などの撮影現場を追ったメイキング映像を見ていると、演出家が時折「そこパンして!」などとカメラマンに向かって指示している場面を見かけます。

ここでいうパンとはパンニングという言葉の略で、カメラを三脚に固定したまま水平方向に被写体を追う映像制作のテクニックです。

いわゆる移動撮影がカメラそのものを動かすのに対して、カメラは同じ場所にとどまったまま「首振り」をすることで撮影を続けるという違いがあります。

この手法は言うまでもなく、動いている被写体をとらえるのに適しています。

カメラは固定されているので、移動撮影よりも画角が安定しているという特徴があります。

ただし被写体がカメラに接近したり遠ざかったりすることで大きくなった小さくなったりするため、常に同じサイズで画面に収めたい場合には適さないという点に注意が必要です。